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子どもの口に、むし歯・・・??

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むし歯、歯周病について

小児歯科、矯正歯科について

こんにちは。住岡龍一です。

子どものむし歯は年々減っています。

2021(令和3)年度の「むし歯(う歯)を有する者の割合」(処置完了者を含む)は、幼稚園26.49%、小学校39.04%、中学校30.38%、高等学校39.77%となっており、全ての学校段階で前年度より減少しています(文部科学省 学校保健統計調査)。

1989(平成元)年度のむし歯の有する者の割合が、小学校〜高等学校で90%前後であったことを考えると、明らかに減少しています。

12歳(中学校1年)のみを調査対象としている「永久歯の一人あたり平均むし歯等数(喪失歯及び処置歯数を含む)」は、1989年が4本以上であったことと比較して、2021年度は0.63本で、毎年減少しています。

 

むし歯ゼロのお子さんは増えてはいますが、むし歯が何本もできるお子さんもいます。

 

乳歯も永久歯も、生えて間もない歯は十分に硬くなっておらず、歯の硬化(石灰化)が完全に進むまでは生えてから2~4年かかるといわれています。歯が生えてくる時期に十分磨けていないと、むし歯はできてしまいます。

生後半年頃で乳前歯が生え始め、2歳半〜3歳頃、乳歯が生え揃います。永久歯は6歳頃、前歯か6歳臼歯(第一大臼歯)が生え始め、12歳頃に12歳臼歯(第二大臼歯)が生えてきます。

 

歯が始めた時から高校生前後までは、まだ歯が十分に硬くなっていないので、むし歯のリスクが高い時期になります。

子供に発生するむし歯の8割以上が、歯ブラシの届かない臼歯の溝から発生しているという報告があります。むし歯のリスクが低いグループでのむし歯調査で、砂糖を含んだジュースやお菓子の摂取頻度は関係ないとの報告もあります。

 

元々の歯の強さ、溝の形から、磨いていてもむし歯はできてしまうのです。

→  子どものむし歯の予防には、毎日の歯磨きに加えて、フッ素の応用と、シーラントが必要となります。

 

フッ素は、市販の子供用の歯磨き粉には必ず含まれています。毎日、歯磨きの時に使用してもらう方がむし歯予防になります。歯磨き後、うがいを何度も行うと、口の中のフッ素残留量がゼロに近くなるので、吐き出すだけか軽くゆすぐくらいをおすすめしています。歯磨きした後も5~10分程度、歯を強くしていくイメージを持って欲しいです。

歯の溝(小窩裂溝)が深くて、歯ブラシの毛先が溝に入り込まない形の歯に対しては、シーラントという、溝を詰めてむし歯になりにくくする処置が有効です。溝が深ければシーラントを行って、むし歯菌が溝に入らなくしたいです。

子どものむし歯対策には、歯磨きの練習を繰り返すことも重要です。

当院では、上手に磨けないお子さんは、繰り返しの歯磨き練習とフッ素塗布をご希望の頻度で対応しています。2~3週に1回のお子さんもいますし、1~2ヶ月に1回のお子さん、3ヶ月に1回のお子さんもいます。来院してもらえた限りは、できるだけ、しっかり練習して、毎日の歯磨きにプラスになればと考えます。むし歯のリスクによってどこまで練習を行えば良いかも変わってきます。歯が生えた当初からむし歯菌に負けない強さの歯のお子さんもいるので、むし歯になってしまうかどうかは個人差が大きいです。

 

当院に来院してもらってる限りは、お子さんはもちろん、大人の方のむし歯、歯周病も何とか予防し、今のお口の中の状態が何年先でも変わらないようにと考えながら、日々診療しています。

 

むし歯、歯周病は、適切にケアしていけば、予防できる感染症です。

 

むし歯が気になる方は、木津川市 JR加茂駅前 住岡歯科医院までご相談ください。

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