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乳歯にむし歯ができた

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小児歯科、矯正歯科について

こんにちは。住岡龍一です。

小学校や子ども園での歯科検診等を行っていると、木津川市周辺の在住の方のお子さんは、むし歯が多いと思われます。

令和4年度の全国調査では、12歳児のむし歯の経験本数(DMF歯数)は0.56本です。統計的には、多くのお子さんはむし歯がなく、虫歯になる子が何本かむし歯ができ、この本数になっているようです。

 

乳歯にむし歯が1本でもできると、DMF歯数は1本になるので、むし歯になってしまったお子さんは、むし歯のハイリスクグループになります。

元々の歯の硬さが低いのか、強いむし歯菌が口の中にいるのか、お菓子等を食べやすいのか、何が原因でむし歯になる子が多いのかはわかりません。

ただ、ご家庭での仕上げ磨きをしてもらえていて、歯科医院でのフッ素を定期的に塗布していてもむし歯になってしまう子どもがある程度の割合でいます。

 

お子さんのむし歯の対策としてできることは①フッ素の応用②仕上げ磨き③砂糖のコントロール、と考えます。

①フッ素の応用

フッ素には歯を強化して、むし歯に負けない歯を作る働きがあります。

虫歯になりかかった歯は、カルシウムなどが溶け出し弱っています。再石灰化というカルシウムが再び歯の表面に戻ろうとする作用を促進し、歯の修復を助けます。

また、カルシウム単独よりもフッ素が歯に取り込まれることで、エナメル質の構造が強化され、酸に溶けにくい強い歯になります。

むし歯菌の働きを抑制し、再度歯が溶かされるのを防ぐ働きもあります。

 

当院では、お子さんの来院時には、高濃度のフッ素を塗布し歯を強くするようにしています。また、ご家庭でも子ども用歯磨き粉に加え、むし歯リスクの高いお子さんにはビーブランドというフッ素洗口液も勧めています。

りんご味で、刺激はないので、お子さんも使いやすい洗口液になっています。

 

②仕上げ磨き

小学校になっても仕上げ磨きは10歳前後まで続けて欲しいです。歯科医院で検診時、自分でしっかり磨けているお子さんは、徐々に仕上げ磨きの頻度を下げても大丈夫ですが、磨けていないと言われるお子さんは、なるべく大人の方の仕上げ磨きをお願いします。

 

③砂糖のコントロール

ジュースやお菓子には多くの砂糖が含まれ、むし歯菌も栄養素として大好きなものになります。

食べないことは難しいので、味の残るお菓子やジュースを摂取した後は、なるべく早く歯磨きor水やお茶を飲むことを推奨します。

むし歯のハイリスクのお子さんは、キシリトールを応用したお菓子も市販されているので、キシリトール系のお菓子の割合を増やすのも一つと思います。

 

むし歯ゼロで中学校、高校を卒業してほしいと思いながら診療していますが、歯科医院でできることは限られています。

ご家庭でできることはどういうことがあるかについて相談しながら、お子さんの大切な歯を守る習慣始めていきませんか?

木津川市 JR加茂駅前 住岡歯科医院までお気軽にご相談ください。

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