ブログ

こけて歯が抜けた場合・・・

ブログ

口腔外科、親知らず

小児歯科、矯正歯科について

こんにちは。住岡龍一です。歯が折れた、歯が抜けた・・・外傷時どうすれば??の続きになります。

こけたりぶつけたりして、歯が抜けた場合は、最初の対応が肝心です。抜けた歯はなるべく乾燥させないようにできる限り早く歯科医院へお持ちください。歯の根(歯根)に砂などがついていても拭わずそのままお持ちください。

歯の根(歯根)の表面には歯根膜という歯と骨の間にあるクッション材のような歯を支えている柔らかい組織があります。歯根膜は非常にデリケートな組織のため、乾燥に弱く口の外では20分ほどしか生きていられません。

歯根膜が生きて入れば、歯を元の位置に戻したときに再び歯と骨をくっつけてくれて歯が長持ちすることに繋がります。乾燥をさせない、表面を拭わないという事が重要になってきます。

歯が抜けた時の保存方法として、一番良いのは歯の保存液(ティースキーパーネオ等)です。最近は学校や運動施設においてある事が多いです。歯根膜の乾燥を防ぎ、歯根膜の細胞活性を24時間維持します。ネットでも購入可能なので、子どもが小さいときはもしもの時にご家庭にあると安心です。

他の方法としては、低脂肪牛乳なら歯根膜細胞の活性は6時間程度維持されます。コンビニが近くにあれば牛乳を購入し、抜けた歯をそのまま入れてください。コンビニがなければ、お口の中(頬の裏側や舌の下)に歯を入れてください。1時間程度は問題なく歯根膜細胞の活性が維持されます。

上記の方法が無理な場合は、ティッシュに包むよりは水道水に付けとく方が良いです。水道水では30分程度持ちます。

外傷で抜けた歯の処置は早ければ早いほどよいため、歯の表面は拭わず、乾燥しないように保存液などに入れていただき、できるだけ早く受診して下さい。

歯が抜けていなくても、外傷後の対応が遅ければ、歯の持ちが悪くなったり、変色してしまったりする事がありますので、早めに受診をお願いします。

外傷後の歯に関しても、日本保存学会 保存治療認定医であるJR加茂駅前 住岡歯科医院 院長までお気軽にお尋ねください。

Page Top