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白いかぶせ・・・??〜保険内の白い被せ(かぶせ)ものについて〜

かぶせ、入れ歯について

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むし歯、歯周病について

こんにちは。住岡龍一です。

むし歯や神経の治療の時、歯に白い樹脂(コンポジットレジン)を詰めて修復できない時は、歯の上から被せもの(かぶせもの)を入れます。差し歯やかぶせと言ったりしますが、色々な種類があります。

被せものの治療には、健康保険適用のものと保険適用外のものがあります。今回は健康保険適用のものについてです。

保険適用では、前歯から小臼歯と呼ばれる前から5番目までの歯に、見た目が白い被せものが入れられます。それ以外の奥歯は銀歯になります。前歯(3番目犬歯まで)は、裏打ちが金属で表面に白い樹脂が貼り付けてある見た目が白い被せものとなります。4・5番目の小臼歯には、CAD/CAM冠(キャドキャムかん)と呼ばれるハイブリッドレジンブロックを3Dプリンターで削り出し、技工士さんが仕上げた白い被せとなります。

下あごの6番目の歯(第一大臼歯、6歳臼歯)にも条件はありますが、CAD/CAM冠という白いかぶせ物を保険で入れられるケースもあります。

また、金属アレルギーの診断書があると、そのほかの奥歯にもCAD/CAM冠を入れることが可能です。

保険の被せ物の白い部分は、歯科用の樹脂素材(プラスチック)になるので、数年たつと少しずつ劣化や着色します。また、材質的に、自費のものと比べて歯との適合精度も耐久性も落ちるため、むし歯や歯周病のリスクは高くなります。

また、金属と比較して、白い樹脂素材の強度は低く、またもろいため、白い部分が取れたりかけたり割れたりのリスクもあります。補修できるようなら、樹脂を用いて修理することもありますが、修理が難しいようなら作り直しになります。

費用は健康保険が3割負担の方で、7000円あれば保険の白いかぶせの場合は、お釣りがくるくらいです。保険外のセラミックやジルコニアのかぶせは8万円以上かかることを思うと、金額は圧倒的に安く入ります。

ご自身の素晴らしい天然の歯ですらむし歯になっているのに、被せものが入ったら大丈夫になるわけはありません。被せものが入ると、かぶせと歯の境目は、定期的にケアをしてあげないと、ほとんどの歯で何年か後にむし歯が出来てきます。統計的には、5〜10年以内で再治療になります。再治療を行なってかぶせものを入れ直すと、前回よりも長持ちしないことの方が多いです。

インプラントをされた方も同様です。インプラントも良い治療法ですが、ご自身の歯の方が良いものになります。ご自身の歯が歯周病になって、歯茎や骨が減っていると、インプラントの周りはそれ以上のスピードで減ります。

口腔内細菌の強さは、一生涯に渡りほとんど変化しないといわれています。乳幼児の時に、お母さんの口の中から感染した虫歯菌や歯周病菌の細菌は、大人になっても居続けます。どんな治療をしても現在の医学では変えようがありません。

虫歯と歯周病は感染症ですので、虫歯菌と歯周病菌という感染源の絶対量を減らすしか、元々虫歯や歯周病のリスクが高い方はやりようがないのです。保険のかぶせものであっても、保険外のセラミックやジルコニアのかぶせものであっても、虫歯との戦いは一生涯続きます。汚れが付きにくいため、感染リスクが下がる保険外の被せ物は、その戦いを有利に進められることは事実です。

白い被せものが入ったら、そこからがご自身の歯と被せものを長持ちさせるためのスタート地点です。一生涯ご自身の歯で好きなご飯が食べられ、全身の健康状態が維持できるように、リスクに応じた歯のクリーニング(歯石とり)の間隔を相談させてください。

白い被せものについて気になる方は、木津川市 JR加茂駅前 住岡歯科医院までお問い合わせください。

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