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抜歯をした後の注意・・ドライソケット予防??
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口腔外科、親知らず
こんにちは。住岡龍一です。
夏休み中、親知らず(第三大臼歯、智歯(ちし))の抜歯を考えている方もいらっしゃると思います。
親知らずはまっすぐ生えてくれば、問題が起こることは少ないです。しかし、顎の骨の大きさが歯の大きさと比べて小さい方は生えるスペースがなく、手前の歯に引っかかってしまって生えるのが止まったり(半埋伏智歯)、親知らずが横向きのため生えてこない(完全埋伏智歯)と問題が起こることがあります。
親知らずは、周囲の歯茎が腫れてしまい痛みが出たり(智歯周囲炎)、手前の歯がむし歯(虫歯)になってしまうと、抜歯が必要になります。埋もれている親知らずの抜歯の場合、歯茎を切開し、周りの骨を削り、歯を割りながら抜歯することがあります。
親知らずを含め、歯を抜歯した後、抜いた穴には血がたまり、血餅(けっぺい)というゼリー状に固まって、傷や骨を守ってくれます。
抜歯当日、運動や長風呂、飲酒をしたり、うがいをしすぎたりすると、血餅形成が不十分となったり剥がれ落ちてしまい、強い痛みを感じることがあります。血餅がなくなり、骨の傷口がむき出しになることを「ドライソケット」と言います。
抜歯後には、ドライソケットにならないように抜歯後の注意事項は必ず守り、予防してください。ドライソケットの痛みは、長引いてしまうことが多いです。
◯ 血圧が上がることを極力避ける(運動する、湯船につかる、飲酒する)
◯ 血の味を気にして、うがいを何度もする
◯ 抜歯した後の周囲の傷を触る
◯ 喫煙、刺激物を避ける
◯ 鼻水を吸う(上顎の歯の場合)
抜歯後の痛みは徐々に弱まり、1〜2週間以内で感じなくなるのが普通です。ドライソケットが疑われる痛みを感じるときは、すぐにご連絡ください。
埋もれている親知らずの抜歯は、毎月第4土曜日(稀に第3土曜日)に口腔外科専門の歯科医師に担当していただいています。遠くの口腔外科に行くのは大変という方は、木津川市 JR加茂駅前 住岡歯科医院までご連絡ください。