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年齢により、むし歯予防法は違う??

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むし歯、歯周病について

口の変化

小児歯科、矯正歯科について

こんにちは。住岡龍一です。

口の中の環境は、年齢(ライフステージ)によって大きく変わります。

むし歯のリスクやむし歯が出来やすい場所が年齢によって異なるのはご存知でしょうか?

 

歯がはえて間もない子どもと大人では、むし歯の予防方法が異なります。

 

ライフステージごとの口腔内環境の違いについて。

1、乳児期・・・生後半年頃

・ 乳歯がはえ始め、離乳食が始まります。

・ 乳歯がはえたてのため、歯の表面の鎧であるエナメル質が未成熟でとけやすいです。

・ 両親や接する機会の多い人からむし歯菌や歯周病菌の感染が始まります。

・ 唾液を作る唾液腺が未発達のため、むし歯の予防のために必要な唾液の成分が少ないです。

 

2、幼児期・・・3歳頃〜6歳頃

・ 乳歯が生えそろい、大人と同じものを食べています。

・ 周囲の人から感染したむし歯菌や歯周病菌の割合がおおよそ決まります。

・ お菓子の頻度が増えるため、仕上げ磨きを行わないとむし歯が出来やすくなります。

 

3、学童期・・・小学生の頃

・ 永久歯がはえ始め、はえたての永久歯のエナメル質が未成熟でとけやすいです。

・ 6歳臼歯が乳歯の奥からはえてきたり、乳歯の前歯が抜けて永久歯がはえてきたりと、乳歯と永久歯が混在しており、歯並びがでこぼこで磨きにくい。

・ 自分で歯磨きをするようになるため、親は仕上げ磨きを行わなくなります。

・ 歯磨きが上手に行えないと、むし歯が出来やすくなります。

 

4、思春期・・・12歳から18歳

・ 12歳臼歯までの永久歯が生えそろいます。

・ 自分でジュースやお菓子などの甘いものをよく買うようになり、むし歯のリスクが高まります。

・ 部活でスポーツドリンクを頻繁に飲むため、歯が弱くなる子どもがいます。

・ ホルモンバランスの変化で歯肉炎が増えます。

 

思春期までのむし歯予防には、フッ素の応用が効果的です。フッ素が歯の表面を強くしてくれるので、むし歯が出来にくくなります。

当院では、チェックアップ等の歯磨き粉の使用をオススメしています。

また、小学生になり、仕上げ磨きを嫌がるようになってくると、ぜひ歯科医院に連れてきていただき、磨けているか確認させてください。この時期にむし歯が多発してしまうと、将来的に歯が持たなくなり、入れ歯の使用の可能性が高まります。

 

5、成人期・・・50代まで

・ 歯質が成熟するため、むし歯が出来にくくなります。

・ 仕事のため、歯科医院へ通う時間がないので、むし歯は大きくなる方が増えます。

・ 治療した歯が再びむし歯になり、再治療を繰り返します。

 

6、高齢期・・・60歳以降

・ 歯質が割れたり、もろくなります

・ 歯周病が進み、歯茎が痩せて歯の根が見えるため、根の部分のむし歯が増えます。

・ 全身の病気の影響で唾液の成分や分泌量が減少し、むし歯や歯周病が進みやすくなります。

・ 咀嚼嚥下機能が低下し、誤嚥性肺炎が増加します。

 

成人期以降は、むし歯の再治療を繰り返すとともに歯周病が進むようになります。口の中から虫歯菌や歯周病菌を0にすることは難しいため、むし歯を0にすることはほぼ出来ません(歯が遺伝的に頑丈な方は虫歯になりませんが)。日々の歯磨きに加え、定期的な歯石とりを行い、口の中からばい菌を可能な限り減らすことでしか、むし歯や歯周病は防ぐことが出来ないと考えています。

 

むし歯や歯周病のリスクがそれほど高くない方は、4〜6ヶ月に1回程度歯石とりを行うとむし歯や歯周病を効果的に予防できます。

むし歯も歯周病のリスクの高い方は、1〜3ヶ月に1回の歯石とりを行うことに加えて、SPTジェルの使用をオススメしています。SPTジェルには、虫歯予防のフッ素に加えて歯周病に対する薬剤も含まれるため、リスクが高い方におすすめです。

 

大切な歯を長持ちさせるために、良い歯磨き粉を使用していただき、定期的に歯石とりを行いばい菌を減らすことが必要です。

 

むし歯や歯周病でお困りごとがある方は、JR加茂駅前 住岡歯科医院までお気軽にご連絡ください。

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