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むし歯菌の親子感染を予防しましょう

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むし歯、歯周病について

小児歯科、矯正歯科について

こんにちは。住岡龍一です。

むし歯の主要な原因菌はミュータンス菌 ( S. mutans )です。

ミュータンス菌は、食べ物の糖分をエサとして、増殖し、酸を作ります。

 

この酸によって歯がとけるという事が、むし歯となります。

 

ミュータンス菌は、口の中にずっといる常在細菌なので、外からやってくるインフルエンザウィルスやコロナウィルスと違い、外から入ってくることに対して、大人になってから予防することに効果がありません。

 

ミュータンス菌は口の中にずっと存在し、増えてしまうとむし歯につながるので、ミュータンス菌を増やさないように、またミュータンス菌が酸を作りにくい食生活、歯磨きをすることで予防する病気となります。

 

もともと口の中にいるミュータンス菌の強さと、歯磨き、食生活が、むし歯の拡がり方に大きく影響します。

 

生まれたばかりの赤ちゃんの口の中にはミュータンス菌や歯周病菌は存在しません。

歯が生えてこないうちはミュータンス菌や歯肉炎の原因となる歯周病菌は、口の中に住み着きません。

 

ミュータンス菌や歯周病菌は、乳歯が生え始める生後6ヶ月から乳歯列が完成する3歳くらいまでにお子さんに感染して、一生涯口の中の主要なむし歯菌として常在します。

 

今は、ほとんど聞かなくなりましたが、口移しで細かくしてから食べさせる、家族間のスプーンやストローの共有など唾液を介してうつります。

 

熱いものを冷ましたり、話しかけているだけでも、飛沫感染するので、感染を防ぐことはできません。

 

一緒に生活すると、必ず感染してしまうのが、常在細菌です。

 

できるだけ、弱い菌が感染してくれて、定着してくれると、子どものむし歯のリスクは下がります。

 

赤ちゃんのそばにいる家族全員が口を清潔に保ちミュータンス菌を減らすことが最も重要です。

口の中は清潔にすればするほど、口腔内全体の細菌数は減少し(0にはなりません)、細菌数が減少すると、特に強い菌が減少することがわかっています。

 

口の中を清潔に保つためには、

① 生まれる前からの歯科医院での歯の定期的なクリーニング(歯石取り)

② 定期的に交換している歯ブラシと、フッ素が高濃度に入った歯磨き粉、フロスや歯間ブラシの使用

③ 甘いものを控えた食生活

が重要になります。

 

子どもへのミュータンス菌の感染時期が遅いほど、口の中の状態は良いで、直接的に大量に菌が感染する口移しや食器の共有は控えてください。

 

家族全員が、口を清潔な状態にして生まれてきた赤ちゃんの歯の健康を守ってあげてください。

 

妊婦歯科検診や、赤ちゃんの口の中で気になることがある方は、木津川市 JR加茂駅前 住岡歯科医院までご相談ください。

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